心ってこういうことですよね

私は子供のころから「心ってなんだろう」とずっと思っていました。
ホント、不思議ですよね心って。目に見えるものじゃないので、人によって考え方がずいぶん違っているんだろうと思います。

ある人の言葉に

というものがありました。
確かにそうですね。人は誰しも「快」が好きで「苦」は嫌いです。

ニワトリも快を求める

そういえば私が子供のころ、お隣の家の庭でニワトリを飼っていたのです。その家は農家なので、えんがわに野菜などの食べ物を干しておくこともありました。
ニワトリがその食べ物に気づくと、とことことそちらに歩いていきます。すると農家のご主人はニワトリに向かって
  コラッ!
っと大きな声でしかりつけます。するとニワトリはびっくりして逃げ出しました。

「食べ物」という「快」を求めて近づいたのに、コラッという大きな声に「恐怖」を感じて「苦」を避けるように逃げた、結局ニワトリも同じだったんですね。

ネコとカエル、それぞれの快

でも「快」や「苦」とはいっても、動物ごとにそれぞれ違いますね。

食卓の周りをうろつくネコちゃん、うっかりするとお魚をとられてしまうかもしれません。
でも、子どもたちが大好きなチョコレートやケーキは、どうやらネコちゃんはあまり好きではないようですね。反対に、ネコちゃんが喜びそうな「ネズミ」、私は好きではありません。

こうしてみると、何を快や苦と感じるのかはそれぞれの動物ごとにずいぶん違いがありそうです。

ネコちゃんが陽だまりで日光浴をしている時、気持ちよさそうですね。でもこんなこと、カエルくんにとってはとんでもないことのようです。カエルくんは乾燥に弱く、直射日光などは死活問題のようですね。

やっぱりカエルくんは水の中が大好き、安心するようです。でもネコちゃんにとっては水は大敵、水に触れるのは強いストレスになっちゃいます。水はチロチロと飲むだけのものみたいです。

で、パンダは竹の葉や茎を食べます、好きなんでしょうね。そしていつまでも同じ場所にとどまることはなく、春には柔らかいタケノコ、夏には葉、冬には茎を求めて、しょっちゅう移動を繰り返します。
こんなこと、ネコちゃんは絶対にしませんね。ネコちゃんは竹を「快」とは感じないですからね。

サルとヘビの関係

聞いた話で申し訳ありませんが、サルはヘビが大嫌いとのこと。誰がやったかは知りませんが、サルの集団の中にヘビのおもちゃを入れる実験をすると、サルはびっくりしてみんな一目散に逃げてしまうとのことです。
サルにとって、ヘビは「苦」なんですね。ちなみに、私にとってもヘビは「苦」です。

でもヘビを「快」とする動物もいるのです。マングースは反射神経が鋭くて毒ヘビにも強いようで、捕らえて食べてしまいます。そして空から急襲してヘビを捕まえ食べてしまうというタカやワシもいます。タカやワシにとって、ヘビは大切な食料なので、ヘビは「快」なんでしょうね。

心の大切な要素は本能

それぞれの動物ごとに、何が「快」で何が「苦」なのかを見ていくと面白いものがあります。

それぞれに、自分の生活環境や生活スタイルに合わせて好き嫌い、「快」や「苦」が決まっているんですね。

ということは、こうした好き嫌いの感情の多くは長い生命の進化の中で培われた結果の「本能」だと思っています。本能なので、どうして好きか嫌いかを聞かれても、特に理由があってということではなく、とにかく好き、とにかく嫌いということですね。

私は「心」の中心にあるのはこの「本能」だと思っています。何が好き、何が嫌いといった「快」と「不快」の感情をもたらすものが「本能」で、いろんな動物が感じる「好き嫌い」の感情は、それぞれの動物種ごとに共通しています。

とうことは、

のではないでしょうか。

笑顔は世界共通の『快』?

例えば人は誰かの「笑顔」に安心し、親しみを感じます。逆に「怒り」の表情には怖さと警戒を感じます。
この感情はほぼすべての人に共通している心のメカニズムで、きっと「本能」なんでしょうね。

聞いた話ではありますが、アメリカ軍がある国に入った時の話で、地域の住民と親しくしようとしたのですが、どうもうまくいきません。
住民はアメリカ軍の兵士を警戒し、心を決して許さなかったのでした。

ところがここで、アメリカ軍の司令官が思いがけない命令を兵士に下しました。

兵士たちは、地元の住民に出会うとみんなにっこりと笑ったのでした。

その結果何が起こったかは、あなたももう分かったと思います。
そう、住民たちと兵士たちはすぐに打ち解けて、作戦は大成功でした。

世界中を旅行した人の中に

  結局人間はみんな同じなんだ!

と話す人がいました。

心の奥の奥、この本能の部分を見ると、結局人間はみんな同じ心を持っているということなんでしょうね。

でも心は本能だけじゃ済まない

でも、人の心が本能だけではないということは、あなたもきっと知っていると思います。

そうですね、たとえば

という場合なんかはどうでしょうね。
もしかしたら、

と考えることもできそうですね。

次は、本能と学習(経験)や思考、習慣などの組み合わせを考えてみたいと思います。

心ってこういうことですよね・その2

※このブログは「70過ぎてのお勉強」シリーズの一環です。
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