はじめての方へ
77歳になって始めた「研究ごっこノート」。
人の心や動物の行動、進化、そして命について、驚きと問いを一緒に味わうための記録です。
あの頃は気づかなかったけど今ならわかる、そんな気づきがたくさんあります。
まずはこちらの5本の記事からどうぞ。
細胞とミトコンドリア ── 命を支える最小のパートナーシップ

私たちの体をつくる細胞の中には、かつては独立した生き物だった「ミトコンドリア」が共生しています。
エネルギーをつくる工場のような役割を担いながら、細胞なしでは生きられない存在。
細胞とミトコンドリアの関係は、命の中に組み込まれた「助け合いの原点」かもしれません。
イワシの学校は海の中にあった

何万匹もの仲間と一斉に泳ぐイワシ。
その美しい動きの裏には、子ども同士で泳ぎ方を練習する“海の学校”がありました。
ぶつからず、離れすぎず、方向を合わせる──。
誰に教わるでもなく、仲間とのやりとりの中で学んでいく姿は、人間の学びの原点とも重なります。
交差点で考えた「止まる理由」

赤信号で車が止まるのは、物理の力? 交通ルール? それとも社会の秩序?
ひとつの出来事にも、いくつもの理由が重なっています。
日常の当たり前を見直すと、人の心や社会の仕組みが立ち上がってきます。
“止まる理由”を考えることは、私たちの暮らしの土台を見直すことにもつながるでしょう。
年功序列と群れの心

日本社会に残る「年功序列」という仕組み。
それは動物の群れにも見られる「役割分担」とどこか似ています。
若い力と年長者の知恵が交わるとき、群れは安心して生き延びることができます。
社会の中で安心を求める心は、人間も動物も同じなのかもしれません。