気付いてくれる人がいる、ファイトソングとスタートライン
ドラマ ファイトソングの第5話では、長くヒット曲から見放されていた芦田春樹くんに、ついに明かりが見えてきましたね。
曲のイメージが湧いてこなくて、「一発屋」なんて言われたまま、何もできずにうじうじっていう感じで、苦しんでいた春樹くんでしたが、
ついに、覚醒して
心が動き始めました。
春樹くんの覚醒のナゾに迫ってみましょう。
もともと才能があった春樹くんなので、心が動き出したら後はどんどん花開いていくのでしょう。
覚醒した春樹くんは、マネージャーさんに
「手応えがあって
何か 眠っていたものが
動き始めたんです
心が 動き始めたんです」
と訴えていました。
それまでの自分との違いが、春樹くんにははっきり分かったんでしょうね。
それまではきっと、頭の中だけで考えていたものが、いまは心が何かに突き動かされているような感覚に変わったんだと思います。
きっと、一発目の「スタートライン」を作った時もそうだったんでしょうね。。
この後順調にいくのかどうかは分かりませんが、春樹くん、大きな変身の予感ですよね。
ところで
いったい何が春樹くんを変えたんでしょうね。
もちろん花枝ちゃんの存在がとっても大きかったとは思うのですが、花枝ちゃんの、いったい何が春樹くんを変えたんでしょうね。
きっと、春樹くんが花枝ちゃんに「歌を聞かせてあげる」っていう約束を果たしたあの場面にあるんじゃないかな、と私は思っています。
春樹くんが「花枝ちゃんに歌ってあげる」っていう約束を思い出し、屋上で歌ってあげることになったのですが、
花枝ちゃんは、以前春樹くんがピアノでゆっくりしたバラード調で「スタートライン」を歌ったのを聞いた時のことを、こんな風に言ってましたね。
「何か 今思うと ちょっと
違うかなっていうのあって」
この言葉を聞いた春樹くん
「え~っ」
ってビックリしちゃってました。
でも、まずは花枝ちゃんのこの言葉が春樹くんを変えるための突破口になったに違いないと思います。
でもこの時、花枝ちゃんには花枝ちゃんの、まだ誰にも話していない深い思いがあったんですよね。
もうじき耳が
聞こえなくなるかもしれない
お母さんと一緒に聞いて踊った
あの「スタートライン」を
最後にもう一度聞いて
大事な思い出にしたい
そんな時だったからこそ、花枝ちゃんは春樹くんの歌を聴いて、泣くほどの感動を味わえたんだと思います。
そして、そんな花枝ちゃんが走り回って、笑顔を見せて、大きく手を振る姿を見て、春樹くんも感じたんでしょう。
春樹くんが歌うことで
誰かが喜んでくれる!
誰かが感動してくれる!
そしてこれが、春樹くん自身の喜びと感動になって、心が動いたんだと思います。
I don’t want anything
いつだって今が
常にスタートライン
歌っている間中、花枝ちゃんは満開の笑顔で、踊り、走り、一緒に歌い、春樹くんの隣に座って手を叩いたかと思うと、また立ち上がっては走り出し、踊り出す。
夢のようなひと時でした。
もちろん春樹くんがずっと夢をあきらめなかったということも大きなことでした。
でも、この花枝ちゃんとの出会いは決定的に春樹くんの心に火をつけたのでしょうね。
それまでは一人で頭を抱えて曲を考えていただけだった春樹くんが、花枝ちゃんと出会うことで、春樹くんの歌に命が吹き込まれたんですね。
そういえば、「音楽・情報・脳」という放送大学の授業の中で、「歌と踊りを持たない民族はない!」という意味のことを言ってました。
音楽の力って大きいんですね。
次回以降も楽しみです。
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