ボタンを押すのは誰だ 優しさの秘密

突然ですが、あなたは

  牛肉を食べますか?

  豚肉を食べますか?

  犬の肉を食べますか?

きっと、たいていの人の答えは同じようなものになりそうですね。

じゃあ続いての質問です。

  それはどうしてですか?

もしかしたら、あなたの答えはこうでしょうか。

 「だって、
  みんなそうしてるでしょ!」

うん、確かにそうですね。

じゃあさ、他のみんなはどうしてそうするの?

どうやら、ここは

  人の本能

を抜きにしては語れなさそうですね。

ちょっと話は変わりますが、

第二次世界大戦のころ、ドイツでホロコーストという痛ましい出来事がありましたね。

たくさんのユダヤ人の人々がガス室に入れられて、殺されてしまった出来事です。

そして、ガス室にガスを噴射するためには、あるボタンを押す必要があったんですが…

調査によると、看守の中にはそのガス室の

  ボタンを押した人

  決してボタンを押さなかった人

がいた、ということが分かったんだそうです。

これ、放送大学の心理学系の講義の中で聞いたかテキストを読んだかしました。(覚えてなくてごめんなさい)

で、また質問です。ちょっと考えてみてくれますか。いったい・・・

  ボタンを押した人ってどんな人?

  ボタンを押さなかった人はどんな人?

だったんでしょうね。

優しい人? 冷酷な人? 若い人? 女の人? ・・・

いろんな人のタイプが考えられそうですね。

意外と優しそうに見えて冷たかったり、冷酷そうに見えて、意外と優しいところがあったりする人とか。

いったい、どんな人がこのボタンを押したんだろう? どんな人が押さなかったんだろう?

こんなことを、実は調べた人がいたんだそうです。

そして分かった事実は、

  収容者と会話をしたことのある人は

   決してボタンを押さなかった!

ということだったそうです。

人間性でもなんでもなく、ただ、

  会話をしたことがある

っていうことだけで、もうボタンを押せなくなったんだそうです。

なんか、分かりそうな気がしますね。

一度でも話をしたことがあると、その人とはぐっと心の距離が近づく気がしますよね。

これ、写真で顔をみるだけでも効果があるようで、

同じ人の顔を何度もみればみるほど親しみを感じるように、人はできているようです。

その点で考えると、人は、

  犬と心を通わせる人はたくさんいる

でも、
  牛や豚と心を通わせる人は少ない

ということで、牛肉や豚肉は食べても、犬の肉は食べないという人が多いような気がします。

これはきっと、人の進化の歴史の中で組み込まれた「本能」なんでしょうね。

こうして考えると、日本人もみんな英語を覚えて世界中の人と話すようになったら、

世界平和につながるのかもしれませんね。

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Posted by polkasmile