愛しい嘘~優しい闇・望緒ちゃん突然の開き直りのパワー

愛しい嘘~優しい闇・望緒ちゃん突然の開き直りのパワー

これは

  突然の変身か?

それとも、

  開き直りか?

ドラマ「愛しい嘘~優しい闇」第1話で、主役の望緒(みお)ちゃんが、

それまでは気が弱くて、誰に何を言われても謝ってばかりいたのに、

突然、友人の奈々江ちゃんの顔を平手でバシッ! と叩いてしまいました。

これはいったいなんだったんでしょうね。

でもこんなふうに、突然それまでの人とは違った性格の人のように振る舞ってしまうことを、

  開き直り

なんて言ったりしますね。

こんな「開き直り」なんて、どうしてできあがったんでしょうね。

ちょっとだけ、人の本能と進化も考えながら、望緒ちゃんのこの変身ぶりを考えてみましょう。

–more–

そもそも、望緒ちゃんが友人の奈々江ちゃんを叩くことになるきっかけは何だったんでしょう。

それまでは、奈々江ちゃんが望緒ちゃんにさんざん意地悪をしたりバカにしたりしてたのに、

望緒ちゃんはじっと耐えてた、逆に謝ってばかりいたんですね。

ところが、望緒ちゃんの漫画の唯一のファンだというクロちゃんという人からのファンレターを、

奈々江ちゃんが足で踏んずけた時のことだったんです、

突然、望緒ちゃんが奈々江ちゃんの顔をバシッと叩くことになったのは。

これ、あなたもきっと分かりますよね。

自分のことをバカにされるよりも、

  自分が大切に思っている人が
   バカにされることの方が許せない

って思う気持ち。

奈々江ちゃんを叩いた時に、望緒ちゃんが言ってた言葉です。

  「私の事 馬鹿にするのは いいよ。

   でも こんな私を
    応援してくれる人だって いるの。

   その人を馬鹿にする事だけは
    絶対に許さない!」

でした。

私なんかの場合で考えても、

たとえ夫婦の間でも、

  自分がバカにされたとき以上に、

  自分の親がバカにされると
   本当に腹が立つ!

なんていうことがあったりします。

きっと結婚している人の中には、こんな経験している人も多いんじゃないかな。

そして、たくさんの人がそう感じるっていうことは、これはもう

  「人の本能」

なんだろうと思いますよね。

そうすると、この本能はどうしてできたんだろう? なんていうことが気になりませんか。

えっと、つまり、人ってどうしてこんな本能を持つように進化してきたんでしょうか?

っていうことが、実はこのブログの目的だったりします。

ところで、今回の「開き直り」で

これに似たような話って、実は人に限ったことじゃないんですよね。

たとえば、北極に住むホッキョクグマの親子なんですが…

かわいい子グマを連れてお母さんグマがゆっくりと歩いています。

お母さんグマの優しい目が子グマを見ています。

そして、このホッキョクグマの親子を脅かす外敵はそれほど多くはありません。

ところが、実はいるんです、とても危険な外敵が。

それは、

  オスのホッキョクグマ

なんです。

なんと 同じホッキョクグマなのにって、思っちゃいますよね。

でも、本当はとても危険な外敵だったりもするようです。

そして、このオスのホッキョクグマはお母さんグマの倍ぐらいも体が大きく、とても攻撃的です。

そんなオスのホッキョクグマが、お母さんグマの親子に少しずつ近づいてきます。

お母さんグマは、オスのホッキョクグマが近づいて来たことに、まだ気づいていないようです。

ようやくオスのホッキョクグマが近づいて来たことに気づいた時には、もうすぐ近くまで来ています。

お母さんグマの頭の中では、

  あ、オスが近づいて来た

  もう子供を連れて
   逃げる時間はない

お母さんグマの目は、子グマの方をチラッと見るとすぐ、オスグマの動きにくぎ付けです。

  緊張の高まる瞬間です

そして、とうとうオスのホッキョクグマがお母さんグマの親子に襲い掛かります。

さあ、この時、

  お母さんグマはどうするでしょうか?

一緒に想像してみましょう。

きっと、逃げ出す余裕がありさえすれば、子グマをせかせて一目散に逃げたんでしょうね。

でも遭遇が突然だったので、もう逃げ出す余裕がないってなった時、そんな時にはどうしたんでしょう。

襲ってくるオスのホッキョクグマは、自分の倍ぐらいも体が大きいんです。

まともに戦ったらとてもかなわないですよね。

周りを見たって、自分たちを助けてくれそうな人(ホッキョクグマ)などいません。

それに、子グマにはとても戦うだけの力なんかありません。

もう、お母さんグマにとっては自分の力しか頼りになるものはありません。

  絶対絶命!

  あぁ…、どうしよう!!

さあ、お母さんグマはどうするんでしょうね。

  あなたならどうする♪

なんて言ってる場合じゃありませんよ。

でも、お母さんグマは、

こんな時、本当にどうするんでしょうね。

とりあえず結論を先に言っちゃうと、

  お母さんグマは

  勇猛果敢に
   オスのホッキョクグマに勝負を挑む!

んだそうです。

子を思う母の気持ち、素晴らしいですよね。母の鏡じゃないかとさえ思っちゃいます。

  でも、ちょっと待った!

  自分の倍も体の大きい
   オスのホッキョクグマと戦って、

  勝てるの?

って思いませんか。

そうですよね、普通なら勝てるはずがないですよね、普通ならば。

氷の上にリングでも作って、お母さんグマとオスのホッキョクグマがそこに上がって、

審判が

  「はい、勝負、始め!」

なんてやったら、絶対にオスのホッキョクグマが勝ちます。

誰が考えてもそうなりますよね。

でも、思い出してください、ここはそんな甘い世界じゃありません。

  「弱肉強食の世界」

での話なんです。

誰も助けてくれることのない、孤独な世界での戦いなんです。

さあ、ここでちょっと考えてみましょう。

  お母さんグマと
   オスのホッキョクグマとの闘い

  いったいどっちが勝つんでしょう?

ホント、どうなるんでしょうね。

と、まあ、これも結論を先に言っちゃうと、

  お母さんグマは

  オスのホッキョクグマを
   追っ払ってしまう

のだそうです。

ん?

どうしてオスのホッキョクグマは逃げちゃうの?

  最後まで頑張れば、

  絶対負けるわけないのに。

と、甘い世界にいる私など、つい考えちゃうんですが、

  実はそこが、
   あまい、あまい。

お母さんグマは、それこそ死に物狂いで立ち向かってきます。

そうするとオスの方は、自分も死に物狂いで戦えば、勝負には勝つかもしれない、

けど、

  自分もどこかに怪我をしてしまう

ということが分かるんですね。

そして、弱肉強食の世界で怪我をしたら、それは

  狩りができなくなる

  つまり、自分も餓死する

ことを意味するんですね。

  「怪我が治るまで2週間、

   狩りはお休みしま~す!」

なんて、のんきなことを言ってたら、たちまち餓死しちゃいますよね。

つまり、

  共倒れ!

  どちらも敗者

ということになるわけです。

いや~・・・

この「覚悟」の力、もしかしたら「度胸」の力って、すごいものがありますね。

お母さんグマの

  全力で立ち向かうぞ

という決意が、オスのホッキョクグマを追っ払ってしまうんですね。

「開き直り」なんていう本能は、こんな風に生存に役立って進化してきたんでしょうね。

ところで話は変わって、先日のテレビドラマ「愛しい嘘~優しい闇」の第1話の中で、

  共倒れ、どちらも敗者の戦い

となる予感の事態が発生していましたね。

望緒ちゃんの部屋に侵入して荒らした奈々江ちゃんが

  「どうぞ

   私の事 警察に突き出すんでしょ。」

って弁護士の玲子さんたちに言ったら、言われた玲子さんが口にした言葉は、

  「仕方ないけど…」

でした。これ、なかなか含みのある言い方ですね。

この言い方は

  本当はあなた(奈々江)を
   守りたいけど

  守れなくてごめんなさい

って言ってるように聞こえますよね。

玲子さんも奈々江ちゃんとは争いたくない、けど、警察には突き出したい、っていう思いが見えますね。

もしかして、ここまでは玲子さんの作戦成功だったんでしょうかね。

ところがところがその後、玲子さんにとっては想定外の出来事が起きちゃったんです。

被害者の望緒ちゃんが、

  「こんな事で

   中学からの友達を失いたくない」

なんて言い出して、奈々江ちゃんを警察に突き出せなくなっちゃったんです。

慌てた玲子さんの慌てた一言、

  「奈々江がしたのは 犯罪よ」

この一言がこんどは奈々江ちゃんを刺激し、

”開き直った”奈々江ちゃんが玲子さんと争う羽目になっちゃいました。

さっきのホッキョクグマの戦いと同じ、

  共倒れ

  共に敗者!

となる戦いが玲子さんと奈々江ちゃんとの間に始まっちゃう予感でした。

この先、どうなるんでしょうね。

未分類

Posted by polkasmile